和尚のひとりごと№1696「六時礼讃　中夜礼讃16」

【原文】

善根所成妙台座
於彼座上如山王
故我頂礼弥陀尊
願共諸衆生　往生安楽国

【読み下し】

善根所成の妙台座なり。
彼の座の上にて山王の如し。
故に我れ、弥陀尊を頂礼したてまつる。
願わくは諸の衆生と共に　安楽国に往生せん。

【意味】

善き行いがもたらした御仏の座
その座上にてまるで須弥山のよう
この故にわたくしは阿弥陀尊に頭面礼足ひれ伏して
願わくはすべての衆生と共に、安楽国に往生できますように。

※『善導六時礼讃　浄土への願い』原口弘之、宇野光達訳注を参照させて頂きました。
訓読は同書の読みを使用させて頂いております。

六時礼讃は浄土宗のみならず浄土系のさまざまな宗派でも大切に読み継がれており、わたくしたちの浄土の御教えのルーツとなっているものです。
多くの皆さまにとり六時礼讃がより身近なものとなり親しんで頂けますように。